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≪月刊『タックスニュース』5月号≫第42回 ~マイナンバー制度導入スケジュール・注意事項について~

2015/05/15 カテゴリ:タックスニュース

今回は、平成27年10月5日に開始されるマイナンバー制度の導入スケジュール、注意事項について
触れたいと思います。マイナンバー(個人番号)とは、住民票を有するすべての人に通知される
12桁の番号のことです。利用範囲は社会保障・税・災害対策の3つに限られており、それ以外の
利用は禁止されています。
【マイナンバー制度導入のスケジュール】
※図1(PDF参照)
【マイナンバー制度導入までに行うこと】
① 対応業務の洗い出し
 ・マイナンバー記載の必要な書類の確認
  給与所得の源泉徴収票、支払調書、健康保険・厚生年金・雇用保険関係書類
 ・マイナンバー収集対象者のピックアップ
  従業員(役員・パート・アルバイト含む)とその扶養家族、講師謝礼や出演料などの報酬支払先、
  不動産使用料の支払先、配当等の支払先
② 社内規程の見直し
  業務マニュアル、チェックリスト等にマイナンバーの取扱いを加える。
③ 安全管理措置
  マイナンバーを扱う人は特定し、書類は鍵のかかる場所で厳重に保管を行う。マインバーの収集・保管
  の履歴を残す。IT環境のセキュリティの強化(最新のウィルスソフト導入、アクセス制限)など。
④ 社員研修・勉強会の実施
  収集スケジュール・利用目的の提示、通知カードの適切な管理を伝える。
【マイナンバーを扱う上での注意事項】
① 保管期限
  雇用保険関係4年、健康保険関係2年、税金関係7年。これを過ぎると廃棄・削除が必要。
② マイナンバー取得時の本人確認手続き
  本人からマイナンバーを提供してもらう際には、通知カード+写真付き身分証明書の確認が必要。
③ 第三者への情報提供 本人の同意があっても原則禁止。必ず本人から伝えなければならない。
(文責 丸山 博子)